Pythonのフレームワークの中でも人気の「Django(ジャンゴ)」。Pythonの基礎学習を一通り終えた方が次のステップとしてDjangoを使用したWebアプリケーション開発の学習を始める方が多いのではないでしょうか。
学習の効率性の観点では、独学でDjangoを学習されるよりも、プログラミングスクールでの基礎固めがおすすめです。その後、独学を組み合わせてWebアプリケーションの開発を数多くこなしていくと、効果的にスキルを身につけることができるでしょう。
本記事では、Djangoを効果的に学ぶポイントからDjangoを効率的に習得できるプログラミングスクールの紹介、プログラミングスクールの上手な選び方について紹介していきます。
まずは押さえておきたい!Djangoに関する基礎知識
まずは「Django」とは何か、Djangoを学習するメリットなど、基本的な知識について整理しておきましょう。
【おさらい】Djangoとは?
Django(ジャンゴ)とはPythonのフレームワークです。フレームワークとはシステムやアプリの開発をする際に、必要となる機能や構造をまとめたものです。つまり、Djangoを利用すれば、少ない記述量で簡単にWebアプリケーションの開発が可能となります。
近年のAI技術の盛り上がりやデータ活用の需要増加の背景から、Pythonの人気が高まっています。Pythonの技術領域の中でも、Web開発が簡単にできることや、動作が高速であること、多くの開発現場でも利用されていることから、近年Djangoの人気は高まってきており、PHPのフレームワーク「Laravel」やRubyの「Ruby on Rails」に次ぎ、学習する人が多くなってきています。
参考:Django以外のPythonの主要なフレームワーク
Django以外にもPythonにはフレームワークが多数存在しています。代表的なPythonのフレームワークは次に挙げるものです。
- Flask(フラスク)
- Bottle
- Tornado
- Plone
- Web2Py
Djangoを習得する3つのメリット
Djangoを学ぶメリットを整理すると、次の3つのメリットが挙げられます。
- Webアプリケーションを少ない記述量で比較的簡単に開発することができる。
- 他のPythonのフレームワークに比べ、流通している情報量が多い。
- 開発現場で利用されていることが多い。
他のフレームワークと同様、Djangoを習得すれば、Webアプリケーション開発を効率的に進めることができるようになるでしょう。Djangoは他のPythonのフレームワークに比べ、人気のフレームワークであるため、情報量が多く、基礎を固めた後の独学も比較的しやすい環境が整っている点も魅力です。
Djangoの習得はこんな方におすすめ!
- 効率的に品質の高いWebアプリを開発したい方
- 需要のある技術を身に付けたい方
Pythonの基礎を学んだ方は次のステップとしてDjangoを学べば、Webアプリケーション開発を効率的に開発できるスキルが身につけることができ、技術の幅を広げることができるでしょう。
Djangoを効果的に学ぶための3つのポイント
次にDjangoを効果的に学習するためのポイントを紹介します。Djangoを使った開発ができるようになるために、まずは下記の3つのポイントを意識して学習に取り組みましょう。
POINT1:まずは、Djangoの基本的な使い方を体系的に習得する。
まずはDjangoのインストールの方法からディレクトリ、ファイル構造と役割の理解から始めていきましょう。これらの基本を理解することで、Webアプリケーション開発の基礎を築くことができます。
POINT2:Djangoで簡単なアプリケーションを一通りゼロから開発してみる。
ブラウザ上で動くToDoアプリなど、DBを使った簡単なCRUDの機能を持つWebアプリケーションや認証機能を持つSNSの簡単なクローンサービスなどを題材に、Djangoを使用した開発を一通りしてみることをおすすめします。
POINT3:自分の頭で考えて、Djangoを使用したアプリケーションの開発を繰り返す。
自らテーマを設定およびアプリケーションの設計からDjangoを使ったアプリケーションの各機能の実装までを何度も繰り返してみましょう。このフェーズまできたら、継続的な独学が最も効率の良い学習方法になります。何をどのように調べれば疑問を解消できるかの仮説が立てやすくなっているためです。
Djangoはスクールで学ぶべき?プログラミングスクールで学ぶメリット
Djangoを用いた実践的な開発スキルを身につけるためには、最終的に独学は必須になります。しかし、学び始めの段階は可能であれば、プログラミングスクールで学ぶことをおすすめします。この理由として、Djangoをプログラミングスクールで学ぶ3つのメリットを紹介します。
メリット1:正確な情報でDjangoの基礎を学ぶことができ、実践的なスキルの習得が早い。
プログラミングスクールでDjangoを学ぶメリットの一つ目は「スピーディーに実践的なスキルの習得が可能」である点です。
Pythonの基礎学習を進めてきた方でも、Djangoを初めて触る人にとっては、マスターするべき範囲も広く、難しく感じる部分が多くあるでしょう。初めから独学での学習した場合、Djangoの仕組みを理解し、使いこなすまでに多少時間がかかります。
しかし、プログラミングスクールでDjangoを学べば、正確な情報で体系的に学ぶことができ、試行錯誤したり調べる時間を短縮する事ができます。Djangoを用いた開発スキルのスピーディーな習得を実現できるでしょう。
メリット2:継続的な独学をする基礎を築くことができる。
Djangoをマスターし、現場で活躍するエンジニアになるためには、継続的な独学が必要になります。プログラミングスクールに通うことで、実は「継続的な独学をするための基礎を築く」ことが可能になります。
独学をするためには「ググるスキル(自らGoogleで不明点を調査し明らかにするスキル)」が非常に重要です。しかし、初めから独学でDjangoの学習を進めると、何をどうやって調べるべきかの見当がつきにくいのです。
スクールで体系的にDjangoを学んでおけば、ある程度調べる見当がつきやすくなります。最短最速で成長を求めるのであれば、プログラミングスクールで独学の基礎を築き、不明な点は先に潰しておくことをおすすめします。
メリット3:独学では習得しにくい実務で活きるスキルの習得が期待できる。
スクールでDjangoを学ぶ最大のメリットは「実務で活きるスキルの習得」ができることです。
プロのエンジニアによる「コードレビュー」や「メンタリング」によって、ディレクトリ構成や変数名の命名、関数の作り方など、個人で開発するシーンでは意識しにくい「実務」を意識した開発技術、「水準」について、アドバイスをもらうことができます。これは、独学ではなかなか得られない価値です。
こんな方は独学ではなく、プログラミングスクールがおすすめ!
- 仕事をしながらキャリアチェンジのためにプログラミングを学習している方(特に学習期間をできるだけ短くしたい方)
- PythonおよびRDBの取り扱いの基礎学習を終えたばかりの方
- 実践的な知識の習得を意識して学習を進めたい方
スピーディーに短期間でDjangoの開発スキルを身に付けたい方や、エンジニアへのキャリアチェンジを目指されている方には特にスクールでの学習はおすすめです。
Djangoのプログラミングスクールの種類(受講スタイル・学習範囲)
Djangoを学ぶことができるプログラミングスクールを選ぶ上で、どんな種類のスクールがあるのかについては、事前に把握しておくことは重要です。本セクションでは、受講を検討されている方にとって非常に重要なDjangoを学べるスクール「受講スタイルの種類」と「学習範囲の種類」を紹介します。
受講スタイルの種類
特に現在働きながらプログラミングを学んでいる方には、どこでどのように学ぶのかは、継続的な学習を実現する上で重要な観点です。
Djangoを学ぶことのできるスクールの受講スタイルの種類は主に下記の2種類に分けられます。
- オンラインで受講するスタイルのスクール
- オフライン(通学型)で受講するスタイルのスクール
仕事や学業がありながらもプログラミングを学んでいる方や地方にお住いの方には、場所や時間の都合がつきやすい「オンラインで受講できるスクール」が特におすすめです。
スクールで学ぶことのできる「学習範囲」の種類
スクールによっては、Djangoだけではなく、その他の領域を学べるスクールも存在します。Djangoが学べるスクールに多いのは次の2種類です。
- Python+Djangoが学べるカリキュラム
- Python+Django+AIを学べるカリキュラム
PythonとDjangoはセットで学べるカリキュラムを用意しているスクールがほとんどです。Pythonの基礎を学んだ方でも復習を兼ねて学ぶことができるでしょう。
将来的にAIも活用できるエンジニアを目指すのであれば、AIも学べるスクールを選ぶと良いでしょう。
Djangoのプログラミングスクールの費用相場
期間やカリキュラムがカバーする学習範囲によって価格は変動しますが、Djangoのプログラミングスクールの平均的な費用相場は30万円前後です。コース料金の他、入学金や教材費がかかる可能性があります。
また、受講期間が選択できるスクールでは、長期になるほど費用が高くなる傾向にあります。
一般的に、オンライン型のスクールの方が固定費を抑えた構造になっているため、受講費用がリーズナブルなケースが多いです、受講費用を抑えて学習するのであれば、オンライン型のスクールを中心に検討されると良いでしょう。
Djangoが学べるプログラミングスクールを上手に選ぶ3つのPOINT
Djangoが学べるプログラミングスクールはLaravelやRailsを学べるスクールに比べると多くはありません。限られた選択肢の中でご自身にマッチしたDjangoを学べるスクールを選ぶためにも、下記に挙げる3つのPOINTは最低限確認するようにしましょう。
POINT1:Djangoの基礎だけではなく、Pythonの基礎の復習や周辺知識がカバーされているか
Djangoを理解するためには、そもそもPythonを理解する必要があります。そのため、Pythonの基礎を復習したりデータベース周りやSQLなどの周辺知識についても学べるカリキュラムになっているかを確認しておくと良いでしょう。
POINT2:DjangoでのWebアプリケーション開発が多く経験できるカリキュラムか
次に、カリキュラム内でDjangonoを使用してWebアプリケーション開発を数多く経験できるかをチェックしましょう。実践的なスキルの習得のためには、数をこなすことが非常に重要です。
POINT3:学習サポートが充実しているか
スクールの学習サポートが充実しているかもチェックしましょう。マンツーマンでのメンタリングやレッスンの体制があるか、質問したいときにすぐに質問できるようなテキストチャットでのサポート体制があるか、メンターや講師はエンジニア経験を豊富に持っているかなどは特にチェックされることをおすすめします。
【厳選】Djangoが学べるおすすめのプログラミングスクール
CodeCamp(コードキャンプ)
・オーダーメイドコースでPythonの基礎からDjangoの基礎、応用まで学ぶことができます。
・必要に応じて、PythonやDjango以外の内容も学習することができ、受講期間終了後もずっと閲覧できるため、非常にコストパフォーマンスに優れたコースです。
おすすめのコース:オーダーメイドコース(Webデザイン・ プログラミングのカリキュラム学び放題)
https://cp.codecamp.jp/order-made3
.PRO(ドットプロ)
・PythonおよびDjangoでのWebアプリケーション開発を6ヶ月間かけて学習していくスクールです。
・現役エンジニア中心の講師による少人数個別対面制の講義にこだわった形で、疑問点をすぐに解消できる学習スタイルになっています。
Djangoの学習によくある質問Q&A
プログラミングスクールでの学習だけに限らず、Djangoの学習によくある疑問をQ&A方式で解説していきます。
Q.Djangoを効率的にオンラインで学習できるおすすめのサイトはどこ?
Djangoをオンラインで効率的に学ぶ方法として、動画学習プラットフォーム「Udemy」が最もおすすめです。
Udemyでは、各種プログラミングに関する講座が数多く用意されています。一度講座を購入すれば、いつでもどこでも視聴することができ、マイペースに受講できる点が魅力です。
さらに、セール時期やクーポンを利用すれば、2,000円前後で動画教材を購入することができ、リーズナブルにDjangoを学習することができます。
Q.プログラミング学習サイト「Progate」ではDjangoを学ぶことができる?
初学者に人気のプログラミング学習サイト「Progate」では、Djangoを学ぶことはできません。(2022年6月現在)
しかし、Pythonについては、基礎文法を中心に学ぶことができます。まずはPythonの基礎を学びたい方にオススメの学習サイトです。
まとめ
Pythonのフレームワークの中でもDjangoは人気のフレームワークです。Djangoを学べば効率的なWebアプリケーション開発のスキルを身につけることができるでしょう。
Djangoの効果的な学習を実現するためには、正確な技術をスピーディーに習得できるプログラミングスクールでまずは学習を開始されることをおすすめします。スクールで独学の基礎を築き、Webアプリケーション開発を繰り返していくと、スキル上達が早いでしょう。
Djangoを学べるスクールはLaravelやRailsなどに比べて多くはありません。ご自身にマッチするスクールを選ぶためにも、カリキュラムや学習サポート体制は特にチェックされることをおすすめします。