本記事では業務自動化ツールを企画開発するGASラボの「記事構成案AI自動作成ツール※ChatGPT/GPT-4連携」の概要・使い方、よくある質問に関するQ&Aについて詳しく解説しております。
記事構成案AI自動作成ツール(ChatGPT/GPT-4連携)の概要
本ツールは、競合ページやキーワード情報をもとにAIが記事構成を生成するツールです。
- 指定したターゲットキーワードをもとに記事構成を生成
- ターゲットキーワード以外にもLSIや再検索キーワードなどを「考慮キーワード」として設定可能
- 使用するAI(ChatGPT)は、「GPT-3.5 turbo」と「GPT-4」から選択可能
- 見出し構造を考慮する競合ページを最大3つまで指定可能
ブログやオウンドメディアの記事を作成する際、はじめに行うのが記事構成の作成です。
記事構成の作成は、ターゲットキーワードで上位表示するための際重要ポイントと言っても過言ではありません。
そのため、競合ページの記事構成のリサーチや関連キーワードの調査など、多くの作業が必要となります。
最近はAIを利用して記事構成を作成するケースも多く、「〇〇というキーワードの記事構成を作成して」とChatGPTなどへ指示すれば、簡単に記事構成を手に入れられます。
しかし、こうした方法では競合ページの情報を網羅できなかったり、重要な関連キーワードを利用できていなかったりします。
本ツールは、こうした点を補って記事構成を生成できます。
記事構成を作成する際は、「ターゲットキーワード」以外に、LSIや再検索キーワードなども設定が可能です。
また、考慮する競合ページのURLを最大3つまで設定できるので、情報の網羅性や読者のニーズを満たす記事構成を作成できます。
さらに、記事構成の作成に利用するChatGPT APIは「GPT-3.5 turbo」と「GPT-4」の2種類から、お好みで選択が可能です。
なお、本ツールはGAS(Google Apps Script)を利用しているため、Googleスプレッドシートが利用可能な環境であれば、WindowsでもMacでも動作します。
必要な情報を入力してメニューをクリックするだけの簡単な操作なので、専門的な知識も必要ありません。
オウンドメディアやブログの記事構成を作成している方、SEO関連のお仕事をしている方におすすめのツールです。
記事構成案AI自動作成ツール(ChatGPT/GPT-4連携)の3つの特徴
SEOを目的とした記事構成案をAI(ChatGPT API)が自動生成!
- 本ツールは、指定したターゲットキーワードに関する記事構成案をAI(ChatGPT)が自動生成するツールです。
- 本ツールで利用しているAIのAPIのモデルはどなたでも利用できる「GPT-3.5 turbo(ChatGPT API)」はもちろん、2023年5月時点で最新の「GPT-4」にも対応しております。
- 記事構成案だけではなく、タイトル案も自動生成されます。
競合情報や関連KW情報が考慮された記事構成案を生成することができる
- 本ツールはLSIや再検索キーワードなどの関連キーワードや、競合サイトページを考慮して記事構成案を生成することができます。
- 競合サイトのページ情報はURLで指定します。競合サイトページは最大3件まで指定可能です。
- 指定された競合ページは本ツール(GAS)で見出し構成をスクレイピングします。抽出した競合ページの見出し構成を考慮した上で、独自の見出し構成を生成していきます。
入力とクリックのみのシンプルな操作!初心者でも簡単に利用可能!
- 本ツールのご利用は、基本的に入力とクリックのみで操作・設定可能です。
- そのため、Excelやスプレッドシートなどの表計算ソフトの使用経験がある方であれば、簡単にご利用いただくことができます。
記事構成案AI自動作成ツールはこんな方にオススメ!
- 標準のChatGPTでの記事構成案作成に課題感を感じられていた方
- SEOを目的とした記事の作成や記事構成の作成タスクを効率化していきたい方
- これからブログ運営を始めていきたい方
記事構成案AI自動作成ツールのご利用マニュアル
STEP1:ご購入された本ツール(Googleスプレッドシート形式)をコピー
本ツールは「Googleスプレッドシート形式」のツールです。GAS(Google Apps Script)の自動化スクリプトが実装されています。
ご購入当初のツールは、「閲覧権限」のみに制限されており、自動化スクリプトが利用できません。
本ツールの自動化スクリプトを利用するためには、ご購入当初の「閲覧権限のみ」のツールを「コピー」して、スクリプトの実行権限(編集権限)のあるツールを生成する必要があります。
ご利用にあたり、本ツール(スプレッドシート)のツールバーにある「ファイル」→「コピーを作成」をクリックして、ツール自体をコピーしてください。
コピーしたツールにはプログラムも一緒にコピーされますので、コードを編集する必要はございません。
STEP2:OpenAI APIのAPI KEYを取得し、設定シートに貼り付け
本ツールではOpenAI(ChatGPT)のAPIを利用して、AIによる記事構成案の自動生成を実現しています。
そのため、OpenAI(ChatGPT)のAPIを利用するための情報としてOpenAI APIの「API KEY」が必要となります。
※参考:OpenAI APIの利用に必要な設定・「API KEY」の取得方法については下記の記事で詳しく解説しております。こちらをご参照の上、「API KEY」を取得してください。
OpenAIのAPIの「API KEY」を取得したら、本ツールの「設定」シートの「Open AI APIキー」の欄に貼り付けます。
STEP3:設定シートにてその他設定を進める
次に、設定シートにてOpenAIのAPIキー以外の基本設定を進めます。
設定シートにて下記3点を設定してください。
設定1:APIモデル設定
本ツールでは、OpenAIのAPIのうち、APIの「モデル」を選択することができます。
本ツールの「設定」シートの「APIモデル設定」のプルダウンより選択・指定してください。
選択できるAPIのモデルは下記2つとなります。。
- 選択肢1:GPT-3.5 turbo(ChatGPT API)
- OpenAIのAPIを利用できる方であれば、どなたでもご利用できます。
- 本ツールでは「GPT-3.5 turbo」がデフォルトです。APIのモデルが選択されていない場合や、適切に設定されていない場合、GPT-3.5 turboが処理に利用されます。
- 選択肢2:GPT-4
- 2023年5月時点で最新のモデルです。
- 「GPT-3.5 turbo」のモデルに比べ精度の高いアウトプットを実現できます。
- コストは「GPT-3.5 turbo」のモデルに比べて高いため注意が必要です。
- 2023年5月初旬時点ではGPT-4のモデルを利用できるユーザーは限られておりますのでご注意ください。(GPT-4モデルのAPI利用権限が必要です)
設定2:ターゲットキーワード設定
本ツールで記事構成案を生成したいターゲットキーワードを指定します。
本ツールの「設定」シートの「ターゲットキーワード設定」の欄にて、ターゲットキーワードを入力してください。
ターゲットキーワードは必須項目となります。
設定3:構成検討の際に考慮するべきその他キーワード(LSI、再検索キーワードなど)の設定
本ツールでは、LSI、再検索キーワードなどの関連キーワードを設定することができます。
「構成検討の際に考慮するべきその他キーワード(LSI、再検索キーワードなど)」の欄に関連キーワードを入力してください。関連キーワードを複数入力する場合はカンマや改行、箇条書きなどで区切って入力されることを推奨いたします。
STEP4:考慮するべき競合ページのURLをリストアップ
次に、記事構成案を生成するにあたり、考慮するべき競合ページのURLをリストアップします。
本ツールでは、競合ページ(最大3つまで)を考慮して記事構成案を生成することが可能です。
本ツールの「競合URLリスト」シートの「競合URL」欄に、記事構成生成時に考慮するべき競合ページのURLをリストアップしていきます。
URLのリストアップ時の注意点
- 本ツールでは、Google Apps ScriptでWebページをスクレイピングして、競合ページの見出し構成を抽出しております。
- ログインやCookie情報が必要なWebページのHタグ(見出しタグ)抽出には対応しておりません。誰もが見れる公開ページのみ対応しております。
- また、サイトの構造や設定などによりスクレイピングして見出し構成を抽出できないWebページもございます。予めご了承ください。
- 本ツールは指定されたURLに対してリクエスト(スクレイピング)をして情報を抽出しております。スクレイピングが禁止されているWebサイトももちろんございますので、候補となるWebサイトの利用規約をよくお読みの上、ご利用ください。
- 競合URLリストのリストアップは必須入力項目ではございません。競合URLリストがなくても本ツールで記事構成は作成可能です。
STEP5:「メニュー」より「構成自動作成」を実行
最後に、これまで設定した内容を元に記事構成案を自動生成してみましょう。
本ツール独自でご用意している「メニュー」より「構成自動作成」をクリックして実行します。
初めて本ツール独自の自動化メニューを実行する際には、初回認証プロセスが必要となります。初回認証プロセスの進め方は下記の記事に記載しておりますので、そちらをご参照ください。
「構成自動作成」メニューを実行すると、「設定」シートに入力された内容および「競合URLリスト」シートにリストアップされたWebページURLを元に、競合ページのスクレイピング(見出し構成抽出)および記事構成案の作成処理が開始されます。
処理には数十秒から数分かかる可能性があります。
処理が完了次第、「競合URLリスト」シートにはそれぞれの見出し構成が追記され、「結果」シートには下記の情報が出力されます。
- ターゲットキーワード
- 記事構成案を生成した「ターゲットキーワード」が出力されます。
- APIモデル
- 処理に利用したAPIモデルが出力されます。
- 生成された構成
- 生成されたタイトル案および記事構成案が出力されます。
- 処理日時
- 処理が完了した日時が出力されます。
構成自動作成実施時の注意点
- 「構成自動作成」メニューが実行される度にChatGPT APIにリクエストがされるため、リクエストの回数が増えるほど(翻訳・要約対象の文字数が多いほど)、従量課金の料金が発生します。
- 「構成自動作成」メニューの最大処理時間の上限は約「6分間」となります。6分間を超える場合、競合URLの数を減らすなどして調整してください。
- 競合URLの数が少ない場合でも、情報量の多いサイトやサーバーの重いサイトなどは最大処理時間内に処理が完了できない可能性もございます。
- Googleスプレッドシートの仕様上、1つのセルの最大文字数は「50,000文字」となります。そのため、「生成された構成」の欄は50,000文字を超える場合、50,000文字以下に処理されて出力されます。
参考:競合URLリストシートクリア機能のご案内
本ツールでは、「構成自動作成」メニュー実行後、競合URLリストにリストアップされたページそれぞれの情報を出力されます。
この競合URLリストを簡単にクリアできるよう、「競合URLリストシートクリア」メニューもご用意しております。必要に応じてご利用ください。
記事構成案AI自動作成ツール:ご利用上の注意点
- 本ツールの利用には、Googleアカウント、OpenAI APIの利用権限が必要になります。
- 本ツールはOpenAI APIを使用して情報を取得・操作をしております。場合によっては、一時的に情報が取得・操作ができない場合や、情報の取得・操作が失敗するケースもございます。予めご了承ください。
- 本ツールはリストアップされた各Webサイト情報を取得しております。場合によっては、一時的に情報の取得ができない場合や、情報の取得が失敗するケースもございます。予めご了承ください。
- 本ツールを利用する際に、OpenAI APIの従量課金制の利用料金が発生します。具体的な利用料については、利用する量によって変化するため、GASラボではお答えできませんので、予めご了承ください。
- GASのWebサイトへのリクエスト数(スクレイピング数)は1日あたりの上限が定められています。上限に達した場合は、時間を空けてご利用ください。
- 本ツールをご利用されてスクレイピング(見出し抽出)を実施する際には、相手型のサーバーに負荷をかけないように最大限ご配慮をお願いします。
- スクレイピング対象のWebサイトがスクレイピングを禁止している場合、本ツールでのスクレイピングはお控えください。
- 本ツールの利用で発生した問題の責任は負いかねます。事前に使い方をテスト、理解した上で、ご利用ください。
- 本ツールは処理時間に上限があります(約6分)。処理時間を超える場合には、データの取得・処理・出力が完了できないケースもございますので、予めご了承ください。
- ツールおよびプログラムの著作はGASラボにあります。無断での転載・再販・配布・共有やソースコードのコピーは固く禁止しております。
- 本ツールは初回利用時に「認証・許可プロセス」が発生します。認証・許可を下記の記事を参考に進めて下さい。
- 本ツールはGASやOpenAI(ChatGPT)APIの仕様変更に伴い、ツール自体の仕様が変更になる可能性やアップデートされる可能性、情報が取得・操作できなくなる可能性がございます。予めご了承ください。
記事構成案AI自動作成ツールに関するQ&A
記事構成案AI自動作成ツールはどこで入手できますか?
2023年5月現在、記事構成案AI自動作成ツールは下記のプラットフォームにて公開しております。
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