Notion × Slack連携自動保存ツール

Notion × Slack連携自動保存ツールご利用マニュアル

  • 2023年6月10日
  • 2023年7月30日
  • GASラボ

本記事では業務自動化ツールを企画開発するGASラボの「Notion × Slack連携自動保存ツール」の概要・使い方、よくある質問に関するQ&Aについて詳しく解説しております。

Notion × Slack連携自動保存ツールの概要

Notion × Slack連携自動保存ツール

本ツールは、Slack内のメッセージを自動でNotionへ連携して保存できるツールです。

  • SlackのメッセージをNotionへ連携して保存
  • 直近30日間のメッセージを保存可能
  • 自動連携保存処理の頻度はお好みで設定可能
  • メッセージ以外にDMの連携保存も可能
  • Slackのメッセージに添付されたファイルはGoogleドライブへ一括保存が可能

Slackは手軽に導入できるチャットツールですが、過去のメッセージが埋もれてしまう、無料プランは90日以内のメッセージしか閲覧できないなどの問題があります。

しかし本ツールを利用すれば、SlackのメッセージをNotionへ連携して保存できるため、こうした課題をクリアできます。

本ツールは、Slackに届いた直近30日間のメッセージを、自動でNotionへ連携保存が可能です。

また、SlackからNotionへ連携保存する頻度はお好みで調整でき、定期実行も可能です。

通常のメッセージ以外にDMの連携保存や、メッセージに添付されたファイルの一括保存機能もあります。

添付ファイルの一括保存先は、Googleドライブです。

なお、本ツールは「Google Apps Script(GAS)」を利用したGoogleスプレッドシート形式のツールです。

そのため、Googleスプレッドシートが利用可能であれば、どなたでもお使いいただけます。

Slackを無料で利用している方や、Slackのメッセージやファイルのバックアップ先にNotionを利用したい方におすすめです。

 

 

Notion × Slack連携自動保存ツールの4つの特徴

  1. 特定のSlackチャネルのメッセージをNotionに自動保存!

    • 指定したSlackチャネルのメッセージのうち、直近30日間のメッセージを取得し、Notionのデータベースに連携して自動保存することができます。
    • メッセージに対するスレッドも取得可能です。
    • チャネルだけではなく、指定したDMのメッセージも自動保存に対応しています。
  2. 初期設定だけしてしまえば、あとは完全自動化可能!

    • Notionデータベースに連携・保存する「Slackの設定」と「定期実行設定」の初期設定だけ完了してしまえば、あとは完全に自動で動作するようになります。
    • 本ツールはクラウド上で動作するため、初期設定だけ完了してしまえば、端末の電源をOFFにしても問題ありません。
    • 自動連携保存の頻度はご自身のお好みの頻度を設定することもできます。
  3. Slackのチャネルにアップロードされたファイルの一括保存機能搭載

    • 指定したSlackのチャネルにアップロードされた添付ファイルを自動でリストアップする機能も搭載されています。
    • また、リストアップしたファイルのうち、選択したファイルをGoogleドライブに一括保存することができます。
    • ファイルの保存先フォルダは予め指定することも可能です。
  4. 画像付き設定マニュアルがあるので、初心者でも安心!

    • 本ツールは情報取得や操作にNotion APIやSlack APIを利用しております。
    • 初心者の方でも簡単にAPIの設定や本ツールの利用のための設定ができるよう、画像付きの丁寧なマニュアルを用意しておりますので、ご安心ください。

Notion × Slack連携自動保存ツールはこんな方にオススメ!

  • SlackのチャネルのメッセージをNotionのデータベースで手作業で登録されている方
  • Slackの無料プランをチームで利用している方
  • Slackのエクスポート機能に不便さを感じている方
  • Slackのメッセージを自動でバックアップをしたい方

 

Notion × Slack連携自動保存ツールのご利用マニュアル

STEP1:ご購入された本ツール(Googleスプレッドシート形式)をコピー

ご購入された本ツール(Googleスプレッドシート形式)をコピー

 

本ツールは「Google Apps Script(GAS)」の自動化スクリプトが実装された「Googleスプレッドシート形式」のツールです。ご購入当初のオリジナルのツールは「閲覧権限のみ」に制限されています。

本ツールの自動化メニューのご利用には、閲覧権限のみの本ツール(スプレッドシート)自体を一度コピーしていただく必要があります。

オリジナルのツール(スプレッドシート形式)のツールバーにあります「ファイル」→「コピーを作成」をクリックして、自動化メニューが有効になったコピーファイルを生成してください。

コピーシートには自動化プログラムも一緒にコピーされますので、難解なプログラムコードを編集する必要性はありませんので、ご安心ください。

 

STEP2:テンプレートのデータベースを複製

次に、本ツールで取得したSlackメッセージのデータを保存するNotionデータベースをテンプレートを複製する形で生成します。

「設定」シートの「テンプレートのデータベースURL」にアクセスします。

「設定」シートの「テンプレートのデータベースURL」にアクセス

 

その後、右上の「複製」ボタンをクリックして、テンプレートを元に本ツール専用のNotionデータベースを生成します。

テンプレートのデータベースを複製

 

STEP3:Notion APIの情報を取得し、「設定」シートに貼り付け

Notion APIの情報を取得し、「設定」シートに貼り付け

本ツールではNotion APIを利用してSlackのメッセージデータを自動保存します。そのため、Notion APIの利用に必要な情報(トークン)が必要となります。

また、STEP2で複製した本ツール専用のNotionデータベースにインテグレーションを追加および、データベースIDの取得が必要となります。

Notion APIのトークンの取得・貼り付け

Notion APIのトークンの取得・貼り付け

Notion APIの利用に必要な設定・情報の取得方法については下記の記事で詳しく解説しております。こちらをご参照の上、Notion APIのトークンの取得・インテグレーションの追加設定をしてください。

取得したNotion APIのトークンを、本ツールの「設定シート」の「Notionインテグレーショントークン」の欄に貼り付けます。

本ツール専用のNotionデータベースには忘れずにインテグレーションを追加しましょう。

データベースIDの取得・貼り付け

データベースIDの取得・貼り付け

次に、STEP2で複製したテンプレートのデータベースURLを開き、「設定」シートの「データベースID」の欄に、下記のページのURLの${databaseID}にあたる部分の値を貼り付けてください。

https://www.notion.so/{workspace_name}/{database_id}?v={view_id}
または
https://www.notion.so/{database_id}?v={view_id}

 

STEP4:Slackの「Botトークン」「Userトークン」を取得し、設定シートに入力

Slackの「Botトークン」「Userトークン」を取得し、設定シートに入力

次に、Slackのメッセージを自動取得するために必要な「トークン」を取得・設定します。

本ツールをご利用いただくためには、SlackのWebサイトにて「Botトークン」および「Userトークン」を取得する必要がございます。

BotトークンおよびUserトークンを取得しましたら、設定シートの「Botトークン」および「Userトークン」貼り付け箇所に入力します。

「Botトークン」「Userトークン」の取得方法

本ツールの「設定シート」にて、スクリーンショット画像と共に具体的に解説しておりますので、こちらの手順に沿って取得してください。

 

STEP5:「メニュー」より「チャネル一覧を更新」を実行し、エクスポートするチャネルを選択

「メニュー」より「チャネル一覧を更新」を実行し、エクスポートするチャネルを選択

次に、SlackメッセージをNotionに連携して保存するための準備として、Slackのチャネル情報とユーザー情報一覧を取得します。

本ツール独自でご用意している「メニュー」より「チャネル一覧を更新」を実行してください。

初めて本ツール独自の自動化メニューを実行する際には、初回認証プロセスが必要となります。初回認証プロセスの進め方は下記の記事に記載しておりますので、そちらをご参照ください。

「チャネル一覧を更新」メニューを実行すると、本ツールの「チャネル一覧」シートにご自身が管理されるSlackのチャネル一覧情報が出力され、「ユーザー一覧」シートには、ユーザーの一覧情報が出力されます。

ユーザー一覧情報の出力イメージ

「チャネル一覧を更新」メニュー実行後、「設定」シートの「Slack設定>チャネル」の項目にて、Notionへエクスポートしたいチャネルをプルダウンから選択して指定します。

Notionへエクスポートしたいチャネルをプルダウンから選択して指定

 

STEP6:「メニュー」より「Slackをエクスポート」を実行

「メニュー」より「Slackをエクスポート」を実行

ここまで設定が完了しましたら、手動でSlackのメッセージをNotionへエクスポートしてみましょう。

本ツール独自でご用意している「メニュー」より「Slackをエクスポート」を実行してください。

メニュー実行後、指定されたチャネルのSlackメッセージが自動で取得され、STEP2〜3で作成・設定したNotionのデータベースにデータが保存されていきます。

Notionデータベースにデータが保存されるイメージ

Notionデータベースに問題なく情報の取得および情報の出力がされていることが確認できれば、動作確認は完了です。

Notionデータベースに保存される項目一覧

Notionのデータベースに保存される項目は下記になります。

  • メッセージID
  • スレッド ID
  • 送信日時
  • 送信ユーザー
  • メッセージ抜粋(2000文字まで)

仕様補足

  • 本ツールでは、指定されたチャネルのメッセージのうち直近30日間のデータのみを取得し、Notionに自動保存する仕様となっております。
  • すでにNotionデータベースに保存したメッセージは、更新される仕様となっています。(保存ずみのイベントか否かの確認のため、Notionデータベースを全件取得してチェックしております。そのため、データベースに登録されたデータが非常に多くなった場合、実行時間が長くなる可能性があります。)
  • Slack側でメッセージが削除されても、Notionのデータベースのデータは削除されない仕様となっております。
  • メッセージの全文は全てページとして保存されます。Notionデータベースの「メッセージID」列をクリックすると、メッセージの全文が確認できるページにジャンプすることができます。

参考:「ファイルダウンロード」機能のご案内

「Slackを手動エクスポート」メニューを実行すると、本ツールの「ファイル一覧」シートに、取得したメッセージのうち、添付ファイル一覧が出力・更新されます。

Slackを手動エクスポート

本ツールでは、メッセージの添付ファイルをGoogleドライブに一括保存することができる「ファイルダウンロード」機能を搭載しております。

ダウンロードしたいファイルがある場合には、「ファイル一覧」シートの「ダウンロード対象(J列)」を「YES」に変更いただきます。

「ファイル一覧」シートの「ダウンロード対象(J列)」を「YES」に変更

もし、特定のGoogleドライブのフォルダにダウンロードファイルを格納したい場合には、「保存先フォルダ ID(K列)」にフォルダの IDを入力してください。

「保存先フォルダ ID(K列)」にフォルダの IDを入力

※フォルダ IDとは、Googleドライブ上のフォルダURLから取得できる情報です。(フォルダのURLの/folders/以下がIDとなります。)

例えばURLが https://drive.google.com/drive/folders/1SMuRQhtuZblVKnsZaUENUCArsITLl4XX の場合、「1SMuRQhtuZblVKnsZaUENUCArsITLl4XX」がIDです。

次に、「メニュー」より「ファイルをダウンロード」をクリックすると、「ダウンロード対象(J列)」を「YES」に選択したものがGoogleドライブに一括保存されます。

「メニュー」より「ファイルをダウンロード」をクリック

ファイルをダウンロードした後のGoogleドライブ

【TIPS】SlackメッセージのNotionへのエクスポートを自動化する方法

本ツールのデフォルトの仕様では、メニューの「Slackをエクスポート」を実行しない限り、SlackメッセージのNotionのエクスポート処理は実行されません。

しかし、定期実行を可能にする「トリガー」を設定することで、お好みの間隔(月次、週次、日次など)にて定期的なエクスポート処理が自動で実行されるようになります。

エクスポートの自動化手順

STEP1:ツールバーの「拡張機能」から「Apps Script」をクリック

ツールバーの「拡張機能」から「Apps Script」をクリック

STEP2:Apps Scriptの左側メニューから「トリガー」をクリック

Apps Scriptの左側メニューから「トリガー」をクリック

STEP3:画面右下の「トリガーを追加」をクリック

画面右下の「トリガーを追加」をクリック

STEP4:トリガー追加画面にて下記を設定&右下の「保存」をクリック

トリガー追加画面にて下記を設定&右下の「保存」をクリック

– 実行する関数を選択:exportSlackを選択
– 実行するデプロイを選択:Head
– イベントのソースを選択:時間主導型
– 時間ベースのトリガーのタイプを選択:お好みのタイミングを設定
※おすすめは週一回〜隔週に一回程度がおすすめです。

 

定期実行(トリガー)の解除方法

上記の手順にて設定した定期実行(トリガー)設定を解除したい場合は下記の記事を参考に、解除してください。

 

Notion × Slack連携自動保存ツール:ご利用上の注意点

  • 本ツールを利用するためには、GoogleアカウントおよびSlackのアカウント、Notionのアカウントが必要になります。
  • 本ツールでバックアップできるものは、チャネルのメッセージ情報及びDMのメッセージ情報、ファイル情報のみです。
  • DMのメッセージ情報は本ツールの利用設定された方本人が関わるDMのみを取得可能です。
  • 本ツールでは、定期実行を設定された場合、前回との差分となる新しいメッセージが追記される仕様となっています。
  • ファイルダウンロード機能を利用する場合、Googleドライブの容量にご注意ください。
  • 本ツールでは、複数のアプリ(bot)をワークスペースにインストールすることを想定しておりません。複数のアプリ(bot)をインストールした場合には、正しく挙動しない可能性がございます。
  • 本ツールでは、Slackのワークスペースにアプリをインストールできることが前提となります。インストールできない場合や、権限がない場合、本ツールをご利用できない可能性がございます。
  • 本ツールはSlackAPIと連携した形で情報を取得しております。場合によっては、一時的に情報が取得できない場合や、情報を取得できなくなるリスクもございます。このリスクについては、予めご了承ください。
  • 本ツールはNotion APIを使用して操作しております。場合によっては、一時的に情報の操作に失敗するケースもございます。予めご了承ください。
  • Notion APIを設定・利用するためには、ご自身がワークスペースのオーナー権限をお持ちであることが必要となります。
  • 本ツールを利用することで発生した問題の責任は負いかねます。事前に使い方をテスト、理解した上で、ご利用ください。
  • ツールおよびプログラムの著作はGASラボにあります。無断での転載・配布やソースコードのコピーは禁止しております。
  • 本ツールは処理時間に上限があります(約6分)。そのため、チャネルや取得するメッセージが大量である場合には、処理を完了できない可能性もあります。必要に応じて、チャネル一覧シートの「出力対象」を絞り込んで、ご利用ください。
  • 本ツールは初回利用時に「認証・許可プロセス」が発生します。認証・許可を下記の記事を参考に進めて下さい。
  • 本ツールはNotion APIやSlack APIの仕様変更に伴い、ツール自体の仕様が変更になる可能性やアップデートされる可能性がございます。予めご了承ください。

 

Notion × Slack連携自動保存ツールに関するQ&A

Notion × Slack連携自動保存ツールはどこで入手できますか?

2023年7月現在、Notion × Slack連携自動保存ツールは下記のプラットフォームにて公開しております。

Slackのワークスペースの管理者ではなくても利用できますか?

ワークスペースの管理者権限がない場合、「Install to Workspace」の際にワークスペースの管理者にアプリのインストールの申請が必要となる場合があります。ワークスペースの管理者にアプリのインストールが許可されれば、本ツールをご利用いただくことは可能です。

Notion × Slack連携自動保存ツールの使い方に関する問い合わせ方法は?

ご購入されたプラットフォームそれぞれのお問い合わせ方法に従ってお問い合わせください。
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