本記事では、TwitterAPIの利用に必要なAPI KeyおよびAPI Key Secret(OAuth1.0a利用の場合)の取得方法およびClient IDおよびClient Secretの取得方法(OAuth2.0利用の場合)について解説していきます。また、TwitterAPIの利用に伴うエラーやよくある質問についてもQ&A形式でまとめております。
前提として、GASラボが提供するTwitter自動化ツールを利用するための情報になりますので、他の用途でご利用される場合には、設定方法が異なる場合がありますので、予めご了承ください。
- 1 TwitterAPIを利用する上での注意点
- 2 Twitterデベロッパーアカウントの開設方法
- 3 TwitterAPIの利用手続きの手順
- 3.1 STEP1:Twitter Developer Portalにアクセス
- 3.2 STEP2:ダッシュボードページで「Create Project」をクリック
- 3.3 STEP3:プロジェクト名を入力
- 3.4 STEP4:Use Caseにて「Making a bot」を選択
- 3.5 STEP5:プロジェクトの詳細情報を入力
- 3.6 STEP6:App名を入力
- 3.7 STEP7:表示されたAPI Key とAPI Key Secretをコピーして控える
- 3.8 STEP8:User authentication settingsの「Set up」をクリック
- 3.9 STEP9:User authentication settingsページにて、各種設定を実施
- 3.10 STEP10:取得したAPI KeyとAPI Key Secretを利用する
- 4 Client IDおよびClient Secretの取得方法(OAuth2.0利用の場合)
- 5 Twitter APIの設定時によくある疑問・エラーQ&A
- 5.1 Q:GASラボのTwitter自動化ツールを複数利用する場合はどうすればいいですか?
- 5.2 Q:ツールのメニューを実行すると、下記のようなClient Forbiddenのエラーが発生します。どうすれば解決できますか?
- 5.3 Q:ツールのメニューを実行すると、下記のようなError starting OAuth flowのエラーが発生します。どうすれば解決できますか?
- 5.4 Q.アカウント認証で「問題が発生しました アプリにアクセスを許可できません。前に戻ってもう一度ログインしてください。」というエラーが表示されます。
- 5.5 Q.アカウント認証ページに飛ぶと「アプリにアクセスを許可できません。前に戻ってもう一度ログインしてください」というエラーが表示されます。
- 5.6 Q.ツールメニューの「アカウント認証」をクリックすると、「Could not authenticate you.」のエラーが発生します。
- 6 GASラボでTwitterAPIを利用した自動化ツールのご案内
TwitterAPIを利用する上での注意点
TwitterAPIを利用するには下記の条件を最低限クリアする必要がありますので、ご注意ください。
- 公開されているアカウントである(鍵付きのプライベートアカウントではない)
- メールアドレスがアカウントに登録されている
- 電話番号がアカウントに登録されている
Twitter APIの仕様は随時アップデートされていきます。ご利用されているアカウントによっては上記の条件だけではなく、Elevetedアクセスの申請なども必要になる場合や、その他審査プロセス、利用料の支払いなどが必要になる可能性もございます。
Twitterデベロッパーアカウントの開設方法
Twitterデベロッパーアカウントをお持ちでない方は、まずはTwitterAPIの利用手続きの前に、Twitterデベロッパーアカウントの開設が必要となります。
Twitter APIおよび関連ページの仕様は随時アップデートされていきます。Twitterデベロッパーアカウントの開設に使用する「Twitter Developper Portal」のページ仕様が一部変更されている可能性がございますので、予めご了承いただけますと幸いです。
STEP1:Twitter Developer Portalにアクセス
Twitter Developer Portalにアクセスし、設定を進めたいアカウントにてログインをしてください。
※既にログインされている場合は、ログインのプロセスはありません。
STEP2:トップページの「Sign up」をクリック
次に、Twitter Developer Portalのメニューバーにある「Sign up」をクリックしてください。
※すでにログインされている場合は、メニューバーにある「Developer Portal」をクリックしてください。
STEP3:基本情報登録画面で、各種情報を入力

アカウントの基本情報を入力される画面が表示されますので、各種情報を入力していきます。
- What country are you based in?
- 「Japan」を選択
- What’s your use case?
- こちらは「Making a bot」を選択すればOKです。
- Will you make Twitter content or derived information available to a government entity or a government affiliated entity?
- こちらは「No」で大丈夫です。
- Get involved and updated
- こちらはチェックをつけなくて大丈夫です。
上記を選択しましたら、右下にある「Let’s do this」をクリックします。
STEP4:Developer agreement & Policyで承諾し、Submitする
Developer agreement & Policyの画面が表示されますので、必要に応じて内容をご確認いただき、下部にある「Accept Terms & Conditions」にチェックを入れます。
その後、右下にある「Submit」ボタンをクリックします。
STEP5:メールアドレスの認証※2023年2月23日追記
次に、入力されたメールアドレスを確認するための認証メール送信の画面が表示される場合、入力されたメールアドレス宛に送られた認証メールをご確認ください。
注意!Twitter APIを利用にはTwitter社の審査が必要となるケースがあります※2023年2月23日追記
メールアドレス認証後下記の画面が表示される場合は、Twitter APIを利用するために「Elevatedアクセス」の申請が必要になります。
上記の画面が表示され、Elevatedアクセスの申請が必要になる場合、各種情報を入力の上、申請をしてTwitter社の承認プロセスを経ないと、Twitter APIを利用することができない仕様となっております。
GASラボのツールをご購入される前に、一度このプロセスを進めていただくことをお勧めいたします。
「Elevatedアクセス」を申請される場合、下記のページ等をご参考の上お試しください。
また、ココナラなどでTwitter APIのElevatedアクセス申請の代行サービスを出品されている方もいらっしゃいます。自信がない方やお時間が限られている方は、こういった代行申請サービスのご利用もオススメです。
GASラボでは当方で開発・販売したツール自体のご利用方法についてはサポートしておりますが、Twitter API利用のための手続き方法を残念ながらサポートしておりませんので、いただいたお問い合わせにつきまして、回答できない可能性があることも予めご了承くださいませ。
TwitterAPIの利用手続きの手順
続いてTwitterAPIの利用手続き(OAuth1.0a利用の場合)の手順を画像付きで紹介していきます。
Client IDおよびClient Secretの取得の場合(OAuth2.0利用の場合)でも本セクションのSTEP9までは共通している手順になりますので、手続きを進めてください。
アカウントによって表示される内容が変わることがあることや、TwitterAPIの利用手続きを進める「Twitter Developper Portal」のページ仕様が一部変更されている可能性がございますので、予めご了承いただけますと幸いです。
STEP1:Twitter Developer Portalにアクセス
Twitter Developer Portalのダッシュボードページにアクセスします。
※ログインされていない方は、ログインの手続き後、Twitter Developer Portalのダッシュボードページにアクセスしてください。
STEP2:ダッシュボードページで「Create Project」をクリック
ダッシュボードページの「Create Project」ボタンをクリックします。
STEP3:プロジェクト名を入力
任意のプロジェクト名を入力します。上記のプロジェクト名はサンプルです。
プロジェクト名を入力したら、右下にある「NEXT」ボタンをクリックします。
STEP4:Use Caseにて「Making a bot」を選択
Use Caseを選択する画面にて、「Making a bot」をプルダウンから選択します。
その後、右下にある「NEXT」ボタンをクリックします。
STEP5:プロジェクトの詳細情報を入力
プロジェクトの詳細情報を入力するテキストボックスに、「Test bot with Image」などプロジェクトを説明する任意の情報を入力します。
その後、右下にある「NEXT」ボタンをクリックします。
STEP6:App名を入力
任意のApp名を入力します。上記のApp名はサンプルです。
App名を入力したら、右下にある「NEXT」ボタンをクリックします。
STEP7:表示されたAPI Key とAPI Key Secretをコピーして控える
次にAPI Key とAPI Key Secretが表示される画面になりますので、API Key とAPI Key Secretをそれぞれコピーボタンを押して、メモ帳などに控えておきます。
GASラボのTwitter自動化ツールでは、ここで取得した「API Key」と「API Key Secret」を利用します。
API Key とAPI Key Secretを控えたら、右下の「App settings」のボタンをクリックします。
STEP8:User authentication settingsの「Set up」をクリック
次の画面で表示される「User authentication settings」のセクションがありますので、そのセクション内にある「Set up」をクリックします。
STEP9:User authentication settingsページにて、各種設定を実施
User authentication settingsページにて下記項目を設定してください。
- App permissions
- 「Read and write」を選択
- Type of App
- 「Web App, Automated App or Bot」を選択
- AppInfo:Callback URI / Redirect URL
こちらは下記のように設定してください。
※プロジェクトのスクリプトIDはGASラボのツールのメニュー「スクリプトID表示」を実行すると表示されます。
- Website URL
- こちらは任意のWebサイトURLを入力していただければOKです。
- 特にWebサイトをお持ちではない場合は「https://twitter.com」と入力すれば問題ございません。
各項目を設定しましたら、画面右下にある「Save」をクリックします。
STEP10:取得したAPI KeyとAPI Key Secretを利用する
これでAPIの利用設定が完了です。取得したAPI KeyとAPI Key Secretをツールに設定するなどしてご利用下さい。
※次の画面で下記のような画面が表示されますが、API KeyとAPI Key Secretのみの設定・取得であれば、特に利用するものはございませんので、ここでページを閉じていただいて大丈夫です。
Client IDおよびClient Secretの取得方法(OAuth2.0利用の場合)
TwitterAPIにてOAuth2.0利用の場合、Client IDおよびClient Secretの取得が必要となります。GASラボの提供するツールでは「設定項目」にClient IDおよびClient Secretが必要な場合、明記しておりますので、下記の手順に従ってClient IDおよびClient Secretを取得してください。
参考:Client IDおよびClient Secretの取得が必要なGASラボのツール
GASラボのツールのうち、Client IDおよびClient Secretの取得が必要なツールは下記のツールになります。
- Twitterアナリティクス自動取得ツール
上記以外のツールはClient IDおよびClient Secretの取得は必要ありませんので、こちらはスキップしていただいて大丈夫です。
STEP1:「TwitterAPIの利用手続きの手順」のSTEP1〜9までを実施
本記事で掲載しております「TwitterAPIの利用手続きの手順」のSTEP1〜9までをそのまま設定してください。
STEP2:STEP9を終えたら表示される画面で「Client ID」+「Client Secret」を取得
「TwitterAPIの利用手続きの手順」のSTEP9を終えたら下記の画面が表示されますので、下記の画面のうち「Client ID」および「Client Secret」をコピーして控えてください。
STEP3:取得した「Client ID」+「Client Secret」を利用する
取得した「Client ID」+「Client Secret」をGASラボのツールをご利用の場合、設定項目に貼り付けして利用してください。
これでClient IDおよびClient Secretの取得および設定が完了です。
Twitter APIの設定時によくある疑問・エラーQ&A
Q:GASラボのTwitter自動化ツールを複数利用する場合はどうすればいいですか?
GASラボが提供するTwitter自動化ツールを複数利用する場合は、Callback URI / Redirect URLを追加していただく必要があります。
Callback URI / Redirect URLは1つのAppにつき、最大で10個まで設定することができます。GASラボが提供するTwitter自動化ツールを10個以上のご利用される場合、access levelsを上げる必要があります。こちらでは、access levelsの引き上げ申請の方法ではなく、簡単に設定できるCallback URI / Redirect URLの追加設定手順をご紹介します。
Callback URI / Redirect URLの追加設定手順
1:Twitter Developer Portalの作成済みのProjectのAppのページを表示します。
2:「User authentication settings」ページにて、Callback URI / Redirect URLの項目の「+ Add another URI / URL」をクリックします。
3:Callback URI / Redirect URLを入力する空欄のテキストボックスが表示されるので、下記の様式にて追記します。
4:「User authentication settings」ページの、画面右下の「Save」をクリックします。
5:作成済みのAPI KeyおよびAPI Key Secret(OAuth1.0a利用の場合)または、Client IDおよびClient Secret(OAuth2.0利用の場合)をツールの設定シートに貼り付けます。
Q:ツールのメニューを実行すると、下記のようなClient Forbiddenのエラーが発生します。どうすれば解決できますか?
発生するエラー詳細
{“client_id”:”xxxxxxxx”,”detail”:”When authenticating requests to the Twitter API v2 endpoints, you must use keys and tokens from a Twitter developer App that is attached to a Project. You can create a project via the developer portal.”,”registration_url”:”https://developer.twitter.com/en/docs/projects/overview“,”title”:”Client Forbidden”,”required_enrollment”:”Standard Basic”,”reason”:”client-not-enrolled”,”type”:”https://api.twitter.com/2/problems/client-forbidden“}
こちらのエラーはTwitter APIの設定が誤っていることが主な要因です。
具体的には、Twitter API設定のプロセスにおいて、作成いただいた「app」がprojectに属さないstand alone形式のものになっている模様です。(stand alone形式で設定してしまうと、エラーが発生してしまうようになっております)
下記手順に従って再度Twitter APIの再設定およびkey、secretの取得をいただき、GASラボのツールに貼り付けをし直してください。
1:本ツールのメニューより「アカウント認証をクリア」を実行
2:Twitterデベロッパーポータルより、以前作成したappを削除
- デベロッパーポータル
- 作成したappの削除方法
3:再度下記のマニュアル通り、
projectに所属するappを新規作成してkey、secretの取得
- TwitterAPI設定マニュアル
- https://programming-zero.net/twitter-api-process/
- →こちらのマニュアルのうち、「TwitterAPIの利用手続きの手順」より設定を進めてください。
4:取得したkey、secretを本ツールの設定シートに貼り付け
Q:ツールのメニューを実行すると、下記のようなError starting OAuth flowのエラーが発生します。どうすれば解決できますか?
発生するエラー詳細
Error starting OAuth flow: <?xml version=’1.0′ encoding=’UTF-8′?><errors><error code=”415″>Callback URL not approved for this client application. Approved callback URLs can be adjusted in your application settings</error></errors>
こちらのエラーは、Twitter APIの設定のうち、「Callback URI / Redirect URL」が設定されていないことが原因と思われます。
このエラーを解消するためには、GASラボが用意しております「Twitter API利用に必要なKey ・ID・Secretの取得手順」の記事のうち、「STEP9:User authentication settingsページにて、各種設定を実施」の、「Callback URI / Redirect URL」の設定方法の部分をご確認いただき、設定をお願いいたします。
その後、下記の手順をお試しください。
- 「アカウント認証クリア」の実行
- 「アカウント認証」の実行
- 実行したいメニューをクリック
Q.アカウント認証で「問題が発生しました アプリにアクセスを許可できません。前に戻ってもう一度ログインしてください。」というエラーが表示されます。
マニュアルに記載通り「Client ID」と「Client Secret」が正しく設定されていないことが原因かと思われます。
ツールによっては、TwitterAPIにて、「Outh2.0」を利用するために「Client ID」と「Client Secret」を利用します。そのため、「API Key」と「API Key Secret」を利用することができません。
TwitterAPI設定方法を記載した下記の記事のうち、
https://programming-zero.net/twitter-api-process
「Client IDおよびClient Secretの取得方法(OAuth2.0利用の場合)」のセクションの手順通りに
「Client ID」と「Client Secret」を取得して、GASラボのツールに貼り付けるようにしてください。
※すでに「Client ID」と「Client Secret」を発行済みの場合、twitter developer portalのご自身のアプリの「Keys and tokens」の画面の「OAuth 2.0 Client ID and Client Secret」にて確認することができます。
Q.アカウント認証ページに飛ぶと「アプリにアクセスを許可できません。前に戻ってもう一度ログインしてください」というエラーが表示されます。
こちらのエラーはTwitterAPIの設定が正しくされていないことが原因かと思われます。
本記事にございます、「STEP9:User authentication settingsページにて、各種設定を実施」のステップにて、
「AppInfo」の「Callback URI / Redirect URL」が正しく入力されていないことが原因になりますので、正しく設定をお願いいたします。
Q.ツールメニューの「アカウント認証」をクリックすると、「Could not authenticate you.」のエラーが発生します。
表示されるエラー詳細
Error starting OAuth flow: {“errors”:[{“code”:32,“message”:”Could not authenticate you.”}]}
こちら、GASラボの「Twitterアナリティクス自動取得ツール」以外をご利用されている場合、「API Key」および「API Key Secret」ではなく、「Client ID」および「Client Secret」を利用していることが原因かと思われます。
大変恐れ入りますが、「Client ID」および「Client Secret」ではなく、「API Key」および「API Key Secret」をご確認いただき、設定くださいませ。
「API Key」および「API Key Secret」は下記のページのうち、作成したプロジェクト内のAppのページから、「Keys and tokens」よりご確認ください。
https://developer.twitter.com/en/portal/dashboard
GASラボでTwitterAPIを利用した自動化ツールのご案内
GASラボでは自動化ツールを企画・開発して公開しております。有料ツールだけではなく、無料ツールも数多く公開しており、これまで企画・開発したツールは70種類以上を超えます(2023年1月現在)。今後も新規の自動化ツールを随時開発・公開していく予定です。
本記事で紹介したTwitterAPIを利用した自動化ツールをご紹介します。
主なTwitterAPIを利用したGASラボの自動化ツール
- Twitterアナリティクス自動取得ツール
- Twitter自動フォロー返しツール【相互フォロー確認機能付き】
- Twitterフォロー解除通知ツール【自動リムーブ機能付】
- 【画像付きツイート対応版】Twitter自動投稿ツール
※今後も新規で追加開発予定です。新着ツールはGASラボのnoteやTwitterにて発信しておりますので、フォローいただけますと幸いです。